最近、平均寿命だけでなく健康寿命というものが注目されています。健康寿命とは、介護を必要とせず生活できる期間のことをいいます。現在、日本では男性で約71歳、女性で約74歳だそうです。では、この健康寿命を伸ばしていくためにはどうしたらいいのでしょうか?実は、非常にお口の健康と深い関わりがあるのです。では、どのように関わりがあるかお話ししていきましょう!

 

『歯と脳の深〜い関係』

 「噛(か)むこと」と「脳」の深い関係。
そのカギを握るのが、歯の根っこにある「歯根膜」(しこんまく)という組織です。歯根膜ご存知でない方も多いのでは?

 


 歯根膜、実はすごいやつなんです

 歯にかかる力を和らげるクッションの役割をしたり、お肉が柔らかいとか、フランスパンが硬いなどの物の硬さを精密に感知する優秀なセンサーでもあるんです。口の中にはたくさんのセンサーが存在しますが、噛むときに非常に重要な役割を果たすのが歯根膜です。


 噛むことによる歯根膜への刺激は、脳の中枢に送られ、脳の中の「運動」や「感覚」をつかさどる部分や「記憶」や「思考」、そして「意欲」に関係する部分まで活性化させることがわかってきました。(歯根膜の役割はこれだけではないのですが、そこに関してはまたの機会にお話しいたします。)

 

 そうなんです噛むということが、歯根膜を刺激し脳を活性化かさせるこれが重要なんです。よく噛み脳に刺激を送ることで認知症予防にも運動機能低下予防にも繋がるんです。いつかテレビで、歯を治してよく噛めることになったことで歩けなかった人が庭仕事できるまでになった。なんてことを放送していましたが、歯を治しただけではないのかもしれませんが、歩けるようになった一つの要因ではあると思います。

 

『もう一つは、内臓年齢』

 昔から言われているように、しっかりと噛む回数を増やして食事することは重要です。唾液も多く出てきますし、内臓の負担も減らします。内臓の負担が減れば内臓を若く保つことができます。内臓年齢を若く保つことも健康寿命を延ばす秘訣です。出来るだけ、お口に入れる物を小さくしたり少なくし、噛む回数を増やして食事るよう心がけてみてください

 

 いつまでも、健康でいるために「噛む」ということは非常に重要だということが少しおわかりになっていただけたでしょうか?

 歯を健康に保っていただいて、しっかり噛んで楽しく、美味しく食事をとっていただき、いつまでも健康を維持していきましょう
 



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