クリニックや食事の席などで 「電動ブラシ使ったほうがいいですか?」 「普通の歯ブラシと電動ブラシどっちがいいの?」 など聞かれることが非常に多いです。そこで今回は、この疑問にお答えしていこうと思います。 『手磨きVS電動ブラシ』手磨きと電動ブラシどちらが磨き残し少ないでしょうか? 多くの方が電動ブラシだと思っているのではないでしょうか?確かに電動ブラシの方が力も強く楽な感じはしますよね。実際、すっきりした感じや歯がツルツルもします。では、本当に電動ブラシの方が磨き残しは少ないのでしょうか! 答えとしては 『YesでもありNoでもあります』 どういうことかというと、電動ブラシには電動ブラシ用の磨き方があり、電動ブラシ用の磨き方を知らずに使っている方は、手磨きより磨けていないことが多いです。表面は磨けているのですが、歯と歯の間が磨けていないということがよく見受けられます。 何故、電動ブラシの方が磨けていなかったのか 電動ブラシの方が、楽な気がする。すっきり、ツルツルになった気がする。これが磨き残しの原因なんです。電動ブラシは、パワーが強いので短い時間で爽快感が得られ、すっきりした感じになってしまいます。手磨きの場合は、自分で動かさなければいけないうえに、しっかり時間をかけないと爽快感を得られない。そのため、磨き方を知らずに使っている電動ブラシよりしっかり時間をかけて丁寧に磨いている結果になってしまうんです。 正しい電動ブラシの磨き方では、正しい電動ブラシの磨き方ってどういったものでしょうか。 基本的な歯ブラシの当て方は手磨きと一緒です。 決定的に違うのは、手磨きと違って『動かさない』ということです。電動ブラシは、手磨きのように上下左右細かく動かさないということです。優しく数秒間歯に添える!これがポイントです。 ほとんどの方が動かしてしまっているんです。そのため、歯と歯の間に当たっていないんです!正しい当て方で歯に添えて動かさなければ、しっかり歯と歯の間も磨けます。 あと『優しく』もポイントです。 強く当ててしまうとパワーが強いので、歯や歯茎を傷つけてしまいます。必ず添える程度の優しい力であててください。 最後のポイントは、歯を一本ずつ磨く順番を決めることも重要です。意識せずに磨いていると必ず磨き残す部分が出てきます。どの歯から磨き、どういう順番で磨くか必ず決めて磨きましょう。 どんどん進化し、良い性能になっている電動ブラシですが、正しい当て方や動かし方をしないと電動ブラシよりも手磨きで磨いた方が磨け、正しい電動歯ブラシの知識がある方は、歯ブラシよりも電動歯ブラシを使用した方が短時間で楽に清掃ができす。 ですが、この二つを用いても歯と歯の間のの汚れは完全に取りきれないないので、フロス、歯間ブラシなどの補助用具を使うとより効果的です。 正しい使い方でしっかりと汚れを落として、爽やかなお口の環境を保ちましょう。 |